東京電力福島第一原発事故に伴う、福島県内の除染で出た土などのいわゆる「除染土」について、政府が、総理官邸の敷地などで再利用を検討していることがわかりました。
原発事故に伴う除染で出た土などは、およそ1400万立方メートル、東京ドーム11杯分にのぼり、大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設で保管されています。2045年までに県外で最終処分することが法律で定められていて、政府は、その量を減らすために放射性物質の濃度が一定の基準値を下回れば公共工事などに再利用する方針です。

関係者への取材で、政府が総理官邸の敷地や東京・霞が関の中央省庁の敷地での再利用を検討していることがわかりました。
23日朝の会見で、林官房長官は…。
林官房長官「閣僚会議のもと、そうした取り組みも含めた案件創出の検討を政府が率先して進めて参りたいと考えている」

政府は近く閣僚会議を開いて、基本方針を決定します。