「随意契約」で高い銘柄米と安い古古米が一緒に並ぶ?

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
随意契約について二点お伺いしたいです。
一つは、透明度がなくなるのではないかという心配もあるので、どういう業者に委託するかという基準についてです。
もう一つは、おそらく随意契約すると、古古米が出るわけですよね。たとえば、小売店に5000円の銘柄米と、非常に安い2500円の古古米が並ぶようなことがあっても、別に構わないという判断なのでしょうか。
小泉進次郎 農水大臣:
星さんから今ご指摘をいただいた点は、まさに今、財務省と農水省の間で会計法に関して調整が必要なので、そこで決まっていきます。
ただ間違いないのは、いま随意契約の形を詰めているなか、透明性をもってオープンにするためにちゃんと発信をしていくつもりでやっているので、決まったら、「このような形の随意契約なんだな」と思っていただけると思います。

また、すごい安いお米とすごい高いお米が両方あるというのは、消費者の選択を増やすという意味で、私は必要なことだと思います。
今は高いお米しかない、もしくはお米自体がないという状況ではないでしょうか。それを変えるには、もしかしたら、たとえば生産者の方からすると、やはり一定の複雑な気持ちになるかもしれません。
ただ、そこは中長期的に見て、今までの農政とは違い、これからは「作るな」ではなく、意欲ある方、作りたいという方には作っていただく。
そしてこれからまた令和7年の新しいお米も含めて、2024年度以上に新しいお米は出てくる見通しです。
「これからは作ってもいいんだ」「作っていい農業になるんだ」といった中長期のことも語りながら、今この局面は、多くの消費者の皆さんがコメ離れをこれ以上起こさないように安くしなきゃいけないという思いに立って農政を進めている。
それが今私がやっていることだとご理解いただけるように、直接農家の皆さんともお話をする機会を持たせていただきたいと思っています。