専門店が登場して約30年になる「ベーグル」。その人気が最盛期を迎え、全国各地に専門店が続々とオープン。しかしなぜ今なのか。
「バナナ酵母」で独自のしっとり感
1月にオープンし連日行列のできる人気店『BAGEL FACTORY』(東京・墨田区)。

約20種類あるベーグルの一番の特徴は“生地”。
一般的なベーグルは、リンゴやレーズンなどの酵母を使いますが、この店では“バナナ酵母”。「爽やかな香り」&「独自のしっとり感」が生み出せるといいます。

一番人気は、青ネギクリームチーズやスモークサーモン、トマト、スライスオニオン、ケッパーなどを贅沢にサンドした「スモークサーモンのロックス」(1058円)です。

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「生地がとにかくモチモチ。プリップリのサーモンが燻製されていて、青ネギの入ったクリームチーズとの相性が抜群」
今の「ライフスタイル」に合うベーグル
そんなベーグルの魅力をお客さんに聞いてみると…
「油を使っていないと聞くのでダイエットの時も食べられる」(20代女性)
「パンにしてはヘルシーなところと、冷凍もできるので」(40代女性)
「今日は7個買った。冷凍しても美味しかったのでちょっと多めに」(50代女性)
【ベーグル人気の理由~その1】冷凍保存しても味が落ちない

1度茹で上げていることもあり2週間程度であれば「冷凍しても美味しく食べられる」ベーグルは、コロナ禍を経て自宅時間が増えた今のライフスタイルにぴったり。
さらに【健康志向の高まり】からヘルシーさが再注目され、専門店の増加に繋がっているのです。

ボリューム&バリエーションで「お米感覚」
3月にオープンした『CHEERS BAGEL』(東京・武蔵小金井)も行列ができる人気店。

バーガー系にスイーツ系など50種類以上のラインナップの中、一番人気はホワイトチョコと2種のミルクチョコを使用したチョコたっぷりの「3チョコレート」(350円)。

生地には、国産小麦だけではなく“米粉”もブレンド。“あえて茹でずに焼き上げる”ことで、独自のモッチモチ食感が生まれるといいます。

「甘い味とかしょっぱい味とか色んなのがあって、具にもこだわっていて飽きない」(30代女性)
「具が沢山ギュッと詰まっていて、食べ応えがすごくあっておいしい」(30代男性)
1日約1500個売れるとのことですが、現在のベーグル人気について聞いてみると…
マネージャー・高橋義和さん:
「食べやすいし、いろいろなバリエーションがあってボリュームもあるので、お米感覚でなんでも合うのかなと」

【ベーグル人気の理由~その2】
コメ高騰の中、腹持ちが良くどんな食材にも合うので時間を選ばずに食べられる