政府がガソリン1リットルあたり最大10円を定額で補助する新たな制度が、22日から始まりました。

早速山口県内でも5円ほど値下げしたガソリンスタンドがあり、利用者からは喜びの声が聞かれました。

記者
「きょうから新たなガソリン価格の支援策が始まりました。こちらの店舗では5円下がったということです」

山口市の山田石油サービス大内御堀給油所では、1リットルあたりレギュラーは169円、ハイオクは180円、軽油は156円ときのうから5円下がりました。

灯油は2円下がり、113円でした。

この値下げの背景にあるのが、政府の新たなガソリン補助金です。

1リットルあたりガソリンや軽油で最大10円、重油や灯油では最大5円を定額で補助するものです。

22日からの週は、店頭価格の引き下げに向けた5円の補助額だけでなく、原油価格の上昇分として2.4円を加えた7.4円が石油の元売りに支給されます。

需要の急増や流通への混乱を避けるために、補助額は段階的に増やされます。


4週連続で値が下がるなか、さらに5円の値下げ。

利用者からは喜びの声が聞かれました。

ガソリンスタンドの利用者
「うれしく思います。通勤とかで車使うので」
「なんでも今物価高で高いけども、安ければ安い方がいい」

ところで、ガソリンスタンドでの仕入れ価格が安くなるのはこの日から。

前の日までに仕入れたものはこれまで通りの価格で売らないと利益が少なくなりますが、どうしてすぐに安くなるのか、聞きました。


山田石油サービス 宇田川剛彦 副社長
「このガソリンの業界、非常に価格競争が厳しい世界でございますので、きょうから即時、5円下げてるというところも出てきてる状況ではありますね」

山田石油サービスは、在庫が置き換わるまでは従来の価格で販売することを基本的な方針としつつ、周りの状況を見ながらつど判断していく対応です。

また、ガソリン価格が下がることで、さまざまな期待もあるといいます。

山田石油サービス 宇田川剛彦 副社長
「輸送費の低減につながりますから、製品の価格に反映されるということは、あるとは思います。生活必需品だし、産業にも非常に大切なものですので、この価格が下がることが、全般の産業界にいい影響が出れば、SS業界で働く人間としてもうれしいところではございますね」