日本の理容業発祥の地とされる山口県下関市で10日、毛髪供養祭が行われました。

亀山八幡宮であった供養祭には、山口県内の理容組合の関係者らおよそ50人が参列しました。

今年は「床屋発祥の地記念碑」建立30周年を記念して、古式にのっとった「髪落とし」の儀式が行われました。

切られた髪は、県内416の理髪店に呼びかけて集めた髪の毛とともに祭壇に供えられ、健康を祈願しました。

日本の理容業は鎌倉時代、下関に集まっていた武士を相手に髪を結う店が開かれたのがきっかけとされます。その店に立派な床の間があったことから、理髪店のことを「床屋」と呼ぶようになったそうです。

山口県理容生活衛生同業組合 吉永和義理事長
「われわれの業界も人材不足というか後継者不足、これが大きな課題ではないかというふうに考えております。小学生、中学生課外授業といいますか、そういうものをどんどん取り入れながら、理容が魅力のある業だと知っていただくのが大事ではないかと」

一行は境内の一角にある発祥の地の記念碑前に集まり、理容業への思いを新たにした様子でした。