歴史に幕を下ろすとき

最終日、新開さんは来店した一人ひとりに笑顔で応じながら、店内の様子を一眼レフで記録していました。

「思いが大きいのは、やっぱり地域の方に支えられたっていう感謝ですよ。それだけ。本当に。」

何度も何度も感謝の気持ちを口にしていた新開さん。

この地で40年、変わらぬ時間を提供してきた「シャポー」の閉店。
都市の発展に新陳代謝は欠かせず、新たな建物が街に光をもたらす一方で、二度と戻らない灯りもある。そう強く感じさせられました。


地域の人々に寄り添い続けてきた、ひとつの博多の灯りが、惜しまれながら静かに消えてゆきました。


RKB毎日放送 アナウンサー 武田伊央