突然、渡された紙には「製造・販売中止」の文字

ユニオン・ランチは、企業や福祉施設、保育園などに一日約7500食を提供していて、影響は県内全域に及んでいます。
コラ―レ富山指導員 橘悠太さん
「びっくりですね。明日からどうしようっていう気持ちでした」
富山市にある障害者就労支援施設「コラーレ富山」では約10年前から、利用者やスタッフの昼食を「ユニオン・ランチ」と契約していました。
コラ―レ富山指導員 橘悠太さん
「おいしいという声は利用者さんからも聞いていました。潰れることがあるっていうのを考えたことがなかったので」

4月30日、弁当の容器を回収しにきたユニオン・ランチのスタッフから突然、紙を渡されたといいます。そこには「製造・販売中止」の文字が――
コラ―レ富山指導員 橘悠太さん
「まじでっていう感じですよね。え、なんでですかって聞きますよね」
次の日から弁当が届かなくなる不安に直面したといいます。
コラ―レ富山指導員 橘悠太さん
「職員全員で手分けしながら次のお弁当屋さんを探すっていうことで、バタバタしました。じゃあ明日からって対応してくれるところってなかなかなかったので結構大変でしたね」
現在は別の業者から弁当を仕入れているといいますが――
コラ―レ富山指導員 橘悠太さん
「原材料が高騰した中でそれを価格転嫁することはできなかったのかなという。そうしたら従業員さんたちを守ることもできたんじゃないかな」
こうした客の声を伊藤さんたち従業員は重く受け止めています。
労働組合 伊藤厚志さん
「お客さんにはね。とてもご迷惑をおかけしたなと。私自身も率直に。明日から配達できませんと。みなさん本当に戸惑ってましたんでね」
労働組合は今後、未払いの賃金や退職金、有給休暇の未消化分の買い上げなどについて会社側と交渉を重ねていくとしています。