東京電力 柏崎刈羽原発の再稼働において、すでに技術的な準備が整う7号機と現在、準備を進めている6号機。稲垣武之 所長は22日、このうちどちらの再稼働を優先するかについて「総合的に判断したい」と述べ、見極めていく考えを示しました。

東電が再稼働のトップバッターとして先行して準備を進めてきた柏崎刈羽原発7号機。去年、燃料の装填を終え、“地元の同意”を待つばかりとなっていました。

ただ、設置が義務付けられているテロ対策施設が完成しておらず、設置期限が来る今年10月以降は施設が完成するまで運転することができなくなります。

一方で、6号機はテロ対策施設の設置期限が2029年9月となっていて猶予があります。

6号機と7号機のどちらの再稼働を優先するかが注目される中、22日の定例会見で稲垣武之所長は…

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「現段階でどういう判断になったというのはないし、所長としての思いは現状も7号そして6号というところには変わりはない」

こう述べた上で、地元理解の進み具合などを見極めながら「総合的な判断をしたい」として、6・7号機どちらの再稼働を優先するか、検討していく考えを示しました。
こうした中、東電は22日、6号機を報道陣に公開。

新しい規制基準に基づいて行う安全対策工事を「一通り終えた」と発表しました。

燃料の装填は来月10日から行う予定で、不具合なく進めば、8月にも再稼働へ向けた技術的な準備が整う見通しだということです。