インバウンド需要の高まりを受け新たな旅行客の獲得を目指します。ハイグレードな設備を搭載した新たな貸し切りバスが、6月から宮城県内で運行を始めることになりました。

6月の運行開始を前に22日にお披露目された貸し切りバス。その名も「グランドサン・アンド・ムーン号」です。

大槻聡記者:
「車内の座席に座ってみると、非常にゆったりと座れるほか、フットレストやテーブルもついていてとても快適に過ごすことができます」

座席は、レザー仕様で乗客は最大10人。旅の快適さを最優先し、一般的に二十数人分の座席がある小型バスを改良して、一人ひとりがゆったりくつろぐためのスペースを確保しています。座席の横幅は50センチと新幹線のグリーン車並みです。

また、各座席にUSBポートが備え付けられているほか、車内にはWI-Fiや冷蔵庫が完備されています。

このバスは、宮城県内でもインバウンド需要が高まる中、外国人などをターゲットに旅行客の獲得を目指そうと、宮城県名取市に営業所を置く車両運行サービス会社が、県内とその近郊で新たに運行を始めるものです。

東北運輸局によりますと、2024年、県内に宿泊した外国人の数は、のべ77万人ほどで、コロナ禍前の2019年の1.3倍以上となっています。

大新東東北支店名取旅客営業所 田村篤人所長:
「家族や個人旅行、温泉や観光地にみんなでわいわい騒ぎながら楽しんで、気兼ねなく旅行できるメリットもある」

バスは、5月26日から予約を受け付け、6月1日から運行を始めます。