東日本大震災で被災した宮城県石巻市にある通称「ビール神社」の再建を応援しようというイベントが、21日夜、仙台で開かれ、訪れた人たちがビールで乾杯をして神社の早期再建を願いました。

石巻ビール神社再建協議会 子安大輔さん:
「きょうに限っては他の県のビールではなく、宮城県のビールをたくさん飲んでもらって応援してもらえれば」

このイベントは、宮城県内のクラフトビールメーカーでつくる協議会が、「ビール神社」の再建を目指し開催したものです。

ビール神社は、宮城県石巻市北上町十三浜にある鹿嶋神社の通称です。その昔、コメが大凶作となった年に麦で作った酒を供えたところ、豊作に恵まれたという言い伝えから、ビールを奉納するようになりました。

14年前の震災で社殿が流されましたが、資金が工面できず、いまだに本格的な再建は叶っていません。

21日夜は、神社の再建に向け注文したビールの売り上げの一部を再建費用に充てる応援イベントとして開きました。

客:
「チャリティーもできて、おいしく飲めてたまらない。出来たら神社に行きたいと思う」

石巻ビール神社再建協議会 佐藤尚美さん:
「やっとやっとというところ。復興から次のステップに行く。新しい楽しいうれしいストーリーをここから作っていく」

協議会は、1000万円の再建費用の確保を目標に、5月末までクラウドファンディングにも取り組んでいて、記念のビールも開発する計画です。