「夢があるのよ。そういうこと考えていると、おもしろいのよ」と淹れたてのコーヒーを前に、80代の女性が笑顔で語ります。
新潟県阿賀町に、月に一度だけオープンする不思議な喫茶店があります。その名も「喫茶らじお」。ここでは、世代も住む場所も超えた人々が集まり、自由に会話を楽しんでいます。
使われなくなった施設に“新しい命”を

阿賀町の津川地域。
ここに開かれた『喫茶らじお』は、使われなくなった施設や商店街の空きスペースを活用した交流の場です。人口およそ9000人の阿賀町は、65歳以上の高齢者が半数を超える地域。人口減少で、住民が気軽に集まれる場所が少なくなっています。

マスターを務めるのは、フリーアナウンサーの伊勢みずほさんです。
伊勢みずほさん
「喫茶ラジオは、使われなくなった施設でイベント的に喫茶店を開いて、みんなでコーヒーを飲みながら楽しくおしゃべりする場所です」

店内には 地元の人はもちろん、新潟市や埼玉県からの参加者も。
コーヒーは一杯無料で提供され、年齢も住む場所も異なる人々がひとつのテーブルを囲み、会話を楽しんでいます。