感染症情報です。

山形県内の「リンゴ病」の患者数が前の週に比べ倍増し、6週連続で警報レベルとなったことがわかりました。

県衛生研究所によりますと、今月12日から18日までに県内26の小児科定点医療機関から報告があった「伝染性紅斑」、いわゆる「リンゴ病」の患者数は163人でした。

前の週より79人増加しほぼ倍増しています。

1定点あたりの患者数は6.27人で、県内全体で6週連続で警報レベルとなりました。

保健所別では、村山で88人、山形市で32人、庄内で28人、置賜で13人で、最上を除くすべての保健所管内で警報レベルとなっています。

「リンゴ病」は微熱やかぜの症状などが出て両頬に赤い発疹が出るのが特徴で、子どもに多くみられます。

妊婦が感染すると胎児にも感染する可能性があり、注意が必要です。

また、患者の全数把握の対象となっている百日せきの患者数は31人でこちらも前の週の倍に増加しました。

保健所別では山形市で16人村山で12人などとなっています。

百日せきはけいれん性の咳発作を特徴とする感染力が強い急性気道感染症です。乳児は重症化することがあり特に注意が必要です。

「リンゴ病」と「百日せき」は共に感染経路は飛まつ感染と接触感染となっていて、県は、手や指の衛生や咳エチケット、換気などの基本的な感染対策を呼び掛けています。