宮崎2区選出の江藤拓農水大臣は、佐賀県の講演会での問題発言から3日で大臣辞任となりました。
江藤氏の経歴、そして、失言からこれまでの対応をまとめました。
門川町出身で、日向市を地盤とする江藤氏。
建設大臣や運輸大臣を務めた父・隆美氏の後継として、2003年の衆院選で初当選を果たし、現在8期目です。
2019年には、農林水産大臣として初入閣。
去年は、自民党県連の会長に、国会議員や国会議員経験者として19年ぶりに就任しました。
(自民党宮崎県連 江藤拓会長)
「今こそ我々が一致団結をして、県民のため、国民のために頑張らなければなりません」
そして、去年11月、第2次石破内閣で、2度目となる農林水産大臣に就任しました。
就任から半年が経った今月、江藤氏はMRTの単独インタビューに応じ、コメの価格高騰への対応について次のように語っていました。
(江藤拓氏)
「とにかく一度備蓄米を出すという方を決断したからには最後までやり遂げようと思いますが。一生懸命考えてますよ。」
しかし、今月18日。
(江藤拓氏)
「私もコメは買ったことありません。正直。支援者の方々がたくさん米をくださるんでですね。まさに売るほどあります、私の家の食品庫には。大変なんですよ、もらうというのも」
こちらは、江藤氏の2010年のブログ。
そこには西都市の支援者からコメ60キロをもらったことが記されていました。
コメの価格が去年のおよそ2倍となる中、佐賀県で行われたセミナーでの発言に批判が殺到、釈明に追われました。
(江藤拓氏)
「売るほどあると言ったのは言い過ぎだった。講演になると会場も盛り上がっていたのでうけを狙って強めに言ったが売るほどということはない」
20日の参議院農林水産委員会では
(江藤拓農林水産大臣)
「宮崎はですね、たくさんいただくとですね、『売るほどある』というふうによく言うんですよ。ですから、宮崎弁的な言い方でもあった」
(立憲民主党 田名部匡代参院議員)
「どこがうけると思ったんですか?」
(江藤拓農林水産大臣)
「確かにうける話じゃないですよね。全くピント外れだったと思います」
大臣続投の意志を示していた江藤氏でしたが、その後も批判は止まず、21日朝になって石破総理に辞表を提出。
半年で大臣を辞任することになりました。
【参考】
●自民党宮崎県連の会長は、2005年以降、県議会議長経験者の県議が歴任してきたが、去年初めて選挙が行われ、江藤氏が当選した。
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