いまは”史上空前の税収” 稼ぎ頭の消費税をちょっとくらい返すべき
―――消費税に関して荻原さんは「そのままか、減税か」このどっちかということですが。(経済ジャーナリスト 荻原博子氏)
コロナの時は、皆さん本当に疲弊していたので、イギリスとかドイツは消費税下げました。アメリカはかなりのお金を給付したんですけど、日本はそういうことをやってこなかった。いまはコロナに引き続いての物価高で家計がめちゃめちゃになってるわけですから、やっぱりこれは消費税を1回下げると。
なにしろ今は史上空前の税収です、あのバブルを超えるような税収。それも消費税が稼ぎ頭で、史上空前の税収になってるわけですから、これを皆さんに戻すのは普通じゃないですか、って私は思うんです。
―――消費税の税収が今どんどん上がってるってことですか。
一番です。史上空前のバブルを超える税収になっていますから、ちょっとぐらい返すべきだと思います。期間限定でもいいけど、やろうと思えばできると思うけれどもやらないですよね。
―――減税からのトリプル安ということで混乱したイギリス。トラス前首相は歴史上最も短い在任期間ということになりましたけども、減税で日本はこんな事にならないでしょうか。
G7の中でイギリスというのは、イタリアの次に破綻リスクの高い国なんです。日本はG7の中で、ドイツに次いで破綻のリスクの少ない国。まず財政状況が全く違うというのと、あと対外純資産、日本が海外に貸しているお金が411兆円もあるんです。これって海外から見ると「日本ってすごい金持ちじゃん」っていうそういう話なんです。
こういう日本が、イギリスのようになるということは、すぐには考えられないんじゃないでしょうか。いずれ、50年後とかはわからないですけどね。
―――日本はずいぶん借金がある国だという話もよく聞くんですけどもそのあたりどうなんですか。
その借金は誰の借金でしょう。借金は国が発行した国債ですね。その国債の半分は日銀が持っています。こんな国ないですよね。借金1兆円と言いながら本当は子会社が持っているわけだから半分の500兆円でしょうって話ですよね。
―――では、日常生活レベルで我々は一体何ができるんでしょう。クリスマスケーキは、小麦、生クリーム、フルーツ、価格高騰食材の塊とも言えます。年末にかけてはおせちもあります。荻原さんは「ウラ技はないので別のところで節約を」と。