「王林」などのタレントを生んだ芸能事務所リンゴミュージックの代表が、警察署で講演し、「この街で夢を叶える」をテーマに若手の警察官にローカルの可能性を伝えました。
黒石警察署で講師を務めたのは、弘前市の芸能事務所「リンゴミュージック」の樋川新一 代表です。
樋川代表は、30代以下の若手を中心に集まった約50人の署員を前に「この街で夢を叶える」をテーマに講演しました。
これまでに全国区の人気を誇る「王林」などのタレント集団を育て上げた一方、「りんご娘」が結成された2000年当初は「地方で芸能事務所」の活動をすることに懐疑的な見方もあったと振り返りました。
リンゴミュージック 樋川新一 代表
「メンバーが次々辞めていって、3年目くらいのときに『夏緑』というリンゴの品種のメンバー1人という時。もう解散寸前。紅白どころか苦悩の連続の始まりでした」
それでも、ローカルに根付いたイベントなどに繰り返し出演を重ね、所属タレントにも日頃から青森の魅力を伝えてきたことが現在につながったと伝えました。
黒石警察署 藤本爽汰 巡査
「私たちも市民の方を通じて『堅い』イメージを、『優しい』とか『関わりやすいな』という印象に変えていくのが、これから大切になっていくと考えました」
警察官たちは、樋川代表の講演を今後の職務に生かすため、真剣に耳を傾けていました。