街中での目撃が相次ぐなか、青森市は「クマ出没対応マニュアル」を見直し、住宅地などでも警察の指示がない場合に、猟友会の会員の判断で発砲することもあり得るとの内容が初めて明記されました。
新しいマニュアルは、昨年度のクマ出没件数が120件と過去最多となったことなどから改訂され、今年度から運用されています。
また、住宅地などでの銃によるクマの捕獲について、これまで警察官の指示が必要でしたが、刑法が定める緊急避難の措置として猟友会の会員の判断で使用することもあり得ることが初めて明記されました。
市は周囲環境の安全が第一であり、銃による捕獲はあくまでも最終手段と認識しています。
青森市環境部 佐々木浩文 部長
「どうしても(クマの)殺処分は銃器を使うことになるため、仮にすぐにうまくいけばいいが、二次被害も想定される。まず、安全・安心なところでクマを追い払って、それでもどうしてもだめな場合は殺処分、箱わなで捕える形をやらざるを得ない」
銃の使用を巡っては、市町村の判断で発砲が可能になる改正鳥獣保護管理法が4月に参議院で可決・成立し、この秋にも施行される見通しです。