自衛隊機の墜落事故からきょうで7日目。これまでで最も多い約700人態勢での捜索が続いています。

宮崎県の航空自衛隊新田原基地に所属するT-4練習機が愛知県犬山市の入鹿池に墜落した事故では搭乗員2人が依然行方不明になっています。きょうは自衛隊をはじめ警察と消防で、これまでで最も多い約700人態勢で池の北西地域を中心に捜索しています。

(松田亘哲記者)
「捜索7日目の入鹿池です。きょうは朝から強い日差しが照りつける中、ボートによる捜索する人数を増やして、現在も活動が行われています」

水中での捜索はきのう一旦広げた範囲を再び絞った上で、ダイバーやドローンを増やして捜索にあたっています。これまでにエンジンとみられるものなどが見つかっていますが、きょうも新たに機体の一部とみられるものが複数回収されました。

16日、搭乗員とみられる体の一部が見つかり、小牧基地で分析が進められていますが、いまだ身元の特定には至っていません。

事故からあすで1週間になる中、中谷防衛大臣は閣議後の会見で改めて捜索に全力であたる考えを示しました。

(中谷元防衛大臣)
「約700名、航空機2機態勢をもって地上・水上および水中の捜索活動を実施しており、引き続き捜索活動に全力を尽くしてまいります」

自衛隊は隣接する「博物館明治村」などにあすまで営業休止を要請していますが、捜索活動が長引いていて、あさって以降についても協議を進めています。