東京・渋谷で18日、「渋谷・鹿児島おはら祭」が開かれ、東京屈指の繁華街は2000人余りの踊り手たちで埋め尽くされました。

(記者)「東京都心部では30度近い暑さが予想されていますが、暑さに負けず軽快な踊りが披露されています」

渋谷中心部の道玄坂周辺では、1998年から「渋谷・鹿児島おはら祭」が開かれています。28回目の今年は、関東各地の県人会など51の踊り連と鹿児島からの11連の、およそ2250人が参加しました。

(海上保安庁踊り連・押茉緒さん/鹿児島出身)「いろいろなところで鹿児島弁が聞こえて、すごく懐かしく、楽しい」

去年グランプリに輝いた「関東甲南同窓会おどり連」では、神奈川で暮らす2期生の森田稠さん(92)が元気に踊っていました。

(森田稠さん)「全身を動かすから良い。だから宣伝してあげる、『おはら節を踊れば長生きする。そのモデル』と」

関東に住む外国人有志による踊り連「インターナショナルおはら」には、今年初めてウクライナから避難している人たちも参加。顔に国旗をペイントし、伝統の刺繍柄を身に着け、母国への思いも胸に踊っていました。

(ウクライナ出身)「初めてこのお祭りに参加して、日本文化に興味があるので、こういう機会を頂いてうれしい」
「元気な気持ちを伝えたいので、みなぜひ見てください」

一方、道玄坂に面したビルでは焼酎と音楽をテーマにしたイベントも開かれ、48銘柄の焼酎の試飲などが行われました。

(出水市出身)「10杯くらい飲んだ。鹿児島の焼酎が一番、最高」

(東京出身)「焼酎は、そんなにおいしいものと思っていなかったが、初めておいしいと思った」

そして、2時半におよぶ踊りが終わり、結果発表です。
「グランプリは『チームしぶや』の皆さんです」

渋谷で働く様々な人たちが集まった「チームしぶや」が、2回目の参加で初のグランプリに輝きました。

(チームしぶや・西祐美子さん)「練習を頑張ってやってきた。特に渋谷ハンヤ節は渋谷の音楽だと思うので、私たちのいろいろな要素をいれて、オリジナルの踊りを作った」

鹿児島由来の「おはら祭」は28回の歴史を経て、渋谷の人々にとっても“地元の祭り”になってきているようです。