120年に1度しか咲かないと言われている、ある植物の花が咲きました。

長野市川中島町の閑静な住宅街。民家の庭に植えられていたのは「黒竹(くろちく」。ハチクの一種に当たるイネ科の植物です。

40年ほど前に植えましたが、初めて花が咲いたといいます。

内山洋子さん:「アップでみると、この部分が花になっているようなんです。竹の花は咲かないものと思っていたので、すごくびっくりしました」

驚くのも無理はありません。
黒竹の花が咲くのはなんと120年に一度だけ!専門家はー。

信州大学教育学部森林生態学研究室 井田秀行教授:「(なぜ120年に1度咲く?)まだよくわかっていない。竹や笹は花が一斉に咲いて花が枯れるという特性がある。(120年に一度のため)1人の人間が確認できない」

一生のうちに見ることができるかどうかという黒竹の花ですが、おととしは和歌山や鳥取で、去年は福岡で咲いたというニュースがあり、報告が急激に増えています。

関連はあるのでしょうか?

「(開花の)周期がもしかしたらあるのかもしれない。離れていても(開花が)一致することもあるみたい。同じ体内時計があるのかも」

いまだに多くの謎に包まれている黒竹。120年に一度という珍しい現象はなぜ起きるのか、全国的に研究が進められています。