プーチン政権内部でも意見対立…「戦闘の勝利」か「4州の復興優先」か

ーー『今の戦闘の勝利を優先すべき』か『一方的に併合した4州の復興を優先すべき』かプーチン氏が揺れているのではと言われています。『インフラを徹底的に攻撃すべき』と主張する“アルマゲドン将軍”とも呼ばれている強硬派のスロビキン総司令官、実務派では、復興コストを考えるプーチン氏の側近のキリエンコ大統領府第1副長官がいます。意見がだいぶ違うと?
「プーチン政権の中でも意見が割れてきているということです。実はスロビキン総司令官は、クリミア大橋が破壊後、強硬派の発言力が強くなってきているわけですね。それに対して実務派は『もうこの侵攻をいつまでも続けるわけにいかない。復興していくにはどうしたらいいのか』と。世界銀行が日本円にして最低でも51兆円、最大150兆円が必要と言われています。ですからロシアのGDPの62%をつぎ込まないと復興できないと言われています。ですから実務派の人たちからすれば、次のことを考えないといけないよということなんですが、強硬派の人たちはウクライナ全土を潰してやると意見が割れてきて、プーチン大統領は内部でジレンマに立たされてるということなんですね」
ウクライナ南部4州の復興には最低でも「51兆円」の試算
ーー復興というのは先生この4州の復興ということで?「出てきているのは一応4州の復興に最低51兆円、しかしウクライナ全土になると、どれだけの復興費が要るか、インフラ設備の40%がロシアのミサイルで破壊されました。そういうことも考えるとどのくらいいるのかも想像がや予測ができない状況なんですね」
ーー2つの考え方でいうとプーチン大統領どはっちに寄っていると思われますか?
「強硬派の発言力が強化されてきているわけなんですね。ですからもうプーチン大統領は窮地に追い込まれていると。しかし強硬派に押し込まれている状況ですね」














