提案人事“拒否” 新たに計4人を選出 狙いは?

日比キャスター:
16日、フジ・メディアHDが新たな取締役候補として、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏、その他、フジテレビの柳敦史財経局長ら計4人を選出しました。6月の株主総会で提案するということです。

ダルトンが提案した取締役12人を踏まえた上で、どんなことをフジ・メディアHD側に求めたとみられますか?

河西邦剛弁護士:
状況がどんどん変化していて、これは、ちょうど1か月前の状況です。
まさに1か月前は、3月31日に報告書が出され、旧経営者陣の責任が強く追及された内容になっています。

当時のフジテレビは、旧経営者陣を残したまま人事案を提案していたので、それに対して、大株主としては「これでは、スポンサーが帰ってこないじゃないか」というような牽制や圧力、人事案を新しく変えてくれ、というような第一案だったという見方ができると思います。

これが全てではなく、まず一発目の牽制球を投げたという見方が1か月前の状況かなと思いました。

フジは拒否するも…「ある程度、ダルトン側の要求を飲んだ」

日比キャスター:
この1か月というのは、どういった協議が行われてきたとみられるのでしょうか。

河西邦剛弁護士:
この1か月間で何が変わったかというと、フジテレビの金光社長が退任することが明らかになりました。ダルトン側から「5人辞めてくれ」と言われていましたが、清水社長を除く4人が辞めるということになりました。

フジ側は、ある程度、ダルトン側の要求を飲んだ状態になっていて、スポンサー回復に向けて現実的な案を出してきたという流れになっていると思います。

日比キャスター:
“ダルトン側の提案を拒否した”とお伝えしましたが、提案を受けた上で、1か月協議が行われ、4人が辞めるということになったということですね。