“豪雪”では、過去最大の202億円の被害を受けた青森県のリンゴ産業に、国が支援策をまとめました。リンゴの樹の植え替えや、病気のまん延防止などで補助を受けることができます。
青森県の宮下宗一郎知事は16日午後、会見を開き、2024年12月からの“豪雪”によるリンゴ被害について、国の支援策を発表しました。
リンゴの枝折れは、津軽地方の13市町村で約5900ヘクタールあり、豪雪による被害額では過去最大の202億円あまりにのぼっています。
これを受け、樹を植え替える「改植」をするさい、通常では認められない同一品種や一本単位なども支援の対象としています。
さらに、災害時の特例措置として、来年度以降も対策を継続するとしています。
県は、甚大な被害を受けた園地651ヘクタールが今回の支援ですべて「改植」した場合、補助は29億円になると試算しています。
青森県 宮下宗一郎 知事
「1本単位での支援は、規模の小さい農家にとっても有効な支援策だと思っている。大規模農家から個人の農家にとっても、いい支援の内容かと」
このほかにも、被害の大きな木の伐採や、病気をまん延させないための薬剤散布も支援を受けることができ、宮下知事は被災農家の希望につながるとしています。