クマの出没が相次ぐなか、捕獲するための「箱わな」を青森県や市町村に寄贈した企業に感謝状が贈られました。「箱わな」には、煙突を作る技術が使われています。
15日、県庁で感謝状が贈られたのは、4月中旬にクマの捕獲などに使う「箱わな」を寄贈した八戸市の「どりーむテクノ」です。
寄贈した「箱わな」は、県をはじめ青森市など16市町村のあわせて22基で、この企業が専門とする煙突を作る技術を生かし、猟友会の助言も受けながら製造しました。
「箱わな」は、円柱型で長さ1.8m。クマが入った瞬間にふたが閉まりロックがかかる仕組みだということです。
どりーむテクノ 高森秀司 社長
「実際に(箱わなを)動かしながら微調整して、使われたときにどうなるかまで考えて作っています。(クマによって)人が亡くなることもありますし、そういうことが少なくなってくれれば」
青森市では4月、実際にこの「箱わな」でクマを捕獲していて、実用性が確認されています。
県内では2025年にクマの出没が相次ぎ、5月11日現在79件と前の年の同じ時期より22件増えていて、16日朝も八戸市南郷地区で目撃されています。