今年は太平洋戦争が終わって80年です。鹿児島県内では15日、戦没者の追悼式や慰霊祭が開かれました。
南九州市では、日中戦争と太平洋戦争で従軍した3290人が戦死しました。知覧文化会館で開かれた15日の追悼式には、遺族らおよそ130人が参列しました。
(川辺町遺族会 中迎博美さん)「我々遺族も今では後期高齢者と呼ばれる歳になりました。しかしいくつ歳を重ねても、戦後の悲しみの中を過ごした日々を忘れることはできません」
中迎さんの父は、輸送船「富山丸」に乗り沖縄へ向かう途中、徳之島沖でアメリカ軍に撃沈されました。
(中迎博美さん)「平和もみんな考えていかないと、今からの人たちも。戦争で死ぬ人もかわいそうだけど、残された人たちは長い時間苦しむ。それが一番いけない」