青森県三戸町で15日、最高気温が全国で3番目となる30.5℃を観測しました。県内では各地で気温が上がり、熱中症を疑われ3人が病院に運ばれています。

最高気温が15日、沖縄県の西表島、宮古島に次いで全国3番目の30.5℃を観測した三戸町です。

今シーズン県内で初めての真夏日となるなか、せんべい店の店主は暑さに負けず、作業を行っていました。

せんべい店の店主
「鉄の温度は180℃。このへんは40℃超えていると思う」

三戸町は、正午ごろに30℃を超えましたが、15日朝の最低気温は8.5℃。半日で実に22℃ほどの寒暖差は身体にこたえるようです。

三戸町民
「きのうより蒸し暑い感じ。体がついていかない」

「汗がだらだら出てきて、急に夏になったなという気持ち。朝はやっぱり冷え込んで肌寒い。日中になったら急に暑くなって、やはり三戸だなって」

県内は14日もほとんどの観測地点で2025年の最高気温を観測しましたが、15日はさらに記録を更新。23の観測地点のうち9地点で2025年の一番の暑さとなりました。

最高気温が30℃を超えて「真夏日」となったのは三戸町だけですが、25℃以上の「夏日」は五所川原や十和田など6地点です。

このうち、29℃を観測した弘前市ではリンゴ農家が半袖、短パン姿で花を摘む作業に追われていました。

リンゴ農家
「さすがにげんなりする。5月だと信じられないくらい暑い。昔では到底考えられない気温だ」

この暑さで注意が必要なのは熱中症です。

消防によりますと、15日午後4時半時点で青森消防本部管内と三沢市・中泊町であわせて3人が熱中症を疑われ病院に運ばれています。

このうち、中泊町では14歳の女子生徒が屋外での授業中に体調を崩したということです。

県内は16日も朝から気温が高く、青森・八戸・弘前では最高気温が25℃と予想されていて、熱中症などへの対策が必要です。