5月完成したJR東日本の新型車両が報道陣に公開されました。10月以降東北本線と釜石線で運用される予定です。

こちらが15日公開された新型車両HB-E220系です。
5月完成したばかりの車両で、JR盛岡支社管内での新型車両の導入は8年ぶりとなります。
車両の走行区間は東北本線の花巻~盛岡駅間と釜石線の花巻~釜石駅間の予定で、これまで同じ区間を走行していたキハ100系、キハ110系とはいくつかの違いがあります。

まず車内には従来ボックス型の席がありましたが、新型は全て横並びとなっています。
また1両の扉が片側2つから3つに増え、通勤や通学利用者の乗り降りの利便性を高めました。
さらに・・・

(吉田記者リポート)
「車いすやベビーカーを利用する方々のためのフリースペースが設けられています。また、緊急時に乗務員と連絡が取れる非常通話装置も新しく取り付けられました」
岩手県内を走る車両としては初めて、車内の防犯カメラも導入されています。

優先席の前の床には赤いシートが張られていて通常の席との違いが視覚で分かりやすいようにデザインされています。
動力はディーゼルエンジンとモーターを活用した「ディーゼルハイブリッド」の形式で環境負荷の軽減も期待されます。

(JR東日本車両技術センター 柳瀬直仁所長)
「快適な輸送を提供できると思う。沿線のみなさまにぜひご利用いただいて末永くご愛顧いただけたら」

新型車両は2両編成が6本、1両編成が4本導入され、10月以降に本格的な運用が始まる予定です。