「世界バラ会議」の開催が近づいてきました。開催地である、広島県福山市でのビジネスイベントの誘致について考えます。
「世界バラ会議福山大会」は、アジアでは2カ所目の開催となります。期待されるのは「MICE」の誘致です。
「MICE」とは、学会が主催する会議や展示会など、多くの集客や交流が見込まれるビジネスイベントの総称です。地方に大規模イベントを誘致することで、宿泊・飲食業への効果や、開催地の認知度向上が期待されます。

2月下旬、日本胎児心臓病学会の市民セミナーが福山市で開かれました。官民組織「MICE推進協議会」が主催者に依頼したものです。
学術集会 河津由紀子 会長
「年末ぐらいに、MICE推進協議会から、全国からたくさん有名な先生方が来られるんだったら、何とか市民の方々に還元してもらえるようなセミナーや公開講座を開いていただけないか」
「周産期医療」などをテーマにした講演では、約140人が聴講しました。また、学術集会には、産婦人科医や看護師など約600人が、参加しました。
福山市での開催が決まった舞台裏について、学術集会の会長を務めた福山市民病院小児科の河津由紀子医師に聞きました。
学術集会 河津由紀子 会長
「最初話を伺ったときには、広島か岡山あたりで会場を借りてやらないといけないかなあと思ったんですが、福山市MICE推進協議会にサポートに入っていただいたときに、色んな会場が福山市にあるということを教えてもらいました」
推進協議会の協力が、福山開催の決め手になったと言います。
学術集会 河津由紀子 会長
「会場の選定もそうなんですが、優先的に予約を取っていただいたりだとか、助成金も出していただいたりした。学会を引き受けるにあたって、何が心配かって、お金の面と会場の面と、この2つなんです」