「時間単位」で取得OKも

こうした「孫育休」は全国に広がっています。

▼『第一生命保険』⇒孫が生まれた際に3日間の特別休暇。年間約1500人の社員が利用
▼『リンガーハット』⇒社員の要望を受け、2024年5月に「育孫休暇」導入
▼宮城県・神奈川県・岡山市など自治体でも導入

『アートチャイルドケア株式会社』(東京・品川区)の孫育休は、「年に5日」で「時間単位」の利用もOK。
エリアマネージャーの小山文子さん(68)は「4時間」の孫育休を取得したといいます。

孫2人・小山さん(68):
「娘が急に病気になって、小学校・幼稚園の送り迎え、就学時検診があったりでその付添いなどをした」

おじいちゃんに「孫育講習」

広がりをみせる孫育休ですが、子育て真っ最中の親世代からは「おじいちゃんのサポート」には一抹の不安が…という声も。

「母は確実に私達が赤ちゃんの時やってきてるからできるという前提だけど、父はやってきていないからできないだろうなと」(49歳女性)
「自分がパパだった時代にどれだけお世話をしてきたかだと。ちょっと頼りきれない」(38歳女性)

そんな祖父世代に「孫育て」を教えてくれる場所も!

NPO法人『エガリテ大手前』古久保俊嗣代表:
“ソフリエ認定講座”をやって、おじいちゃんの戦力化をやろうと」

ソフリエとは、「祖父」と「ソムリエ」をかけた造語で、孫の育児に参加できるおじいちゃんを育てるべく<離乳食の調理実習>や<赤ちゃんの入浴方法>などの無料レッスンを実施。5~6時間の受講で資格認定となります。

九州在住の松田弘志さん(73)も、双子の孫が生まれた際に受講。今の正しい育児方法を、いちから学んだといいます。

孫2人・松田さん(73):
「扱い方を知らないだろうと、娘から孫を触らせてもらえない。育児はほとんど経験が無いというのを娘は知っているから。24時間働けますかみたいなCMが流れてた時代ですからね」

しかし今では「ソフリエ」の資格を取ったおじいちゃんに、娘・夏季さん(35)も「本人も自信がちゃんとあって、言わなくても色々やってくれていたのですごく助かった」と頼りにしてる様子です。

共働き家庭の増加に高齢化ー。
今の日本を取り巻く現状におじいちゃんの支えは欠かせないといいます。

NPO法人『エガリテ大手前』古久保代表:
「祖父世代は社会の中では非常多くなっているので、“おじいちゃんの出番です”という需要は非常にあると思う」

(THE TIME,2025年5月13日放送より)