アメリカとの関係が悪化している南米コロンビアが、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加しました。中国としては、これを機に南米での影響力拡大を狙いたい考えです。

中国国営の新華社通信によると、コロンビアのペトロ大統領は14日、北京で習近平国家主席と会談し、一帯一路協定を締結しました。

習主席は「コロンビアが一帯一路の共同建設に正式参加したのを機に、両国の協力関係を強化すべきだ」として、コロンビア製品の輸入拡大や中国企業による投資を促進する考えを示しました。

これに対し、ペトロ大統領は「インフラ建設、AI=人工知能といった分野での協力を拡大するべきだ」と応じたほか、アメリカのトランプ政権を念頭に「一部の国による利益至上主義のやり方は世界にとって利益にならない」と批判しました。

コロンビアはトランプ政権が進める不法移民の強制送還を一時拒否するなど、アメリカとの関係が悪化しています。

中国としては、これを機に南米での影響力を拡大させ、アメリカに対抗していきたい狙いがあります。