専門家「6月末までに4000円を切るかどうか、また値上がりする可能性も」

TBS経済部 田中優衣 記者:
政府は夏まで備蓄米をコンスタントに放出するとしていますが、現在の「原則1年以内に、同じ品質・量を買い戻す」という備蓄米を売り渡す条件を、今後緩和するのではないかという話もあがっています。
実際、入札に参加できる業者は数十社ほどですが、集荷業者によると「戻すコメを確保できるか不透明」とも話していて、備蓄米の入札に参加しない業者があります。

高柳キャスター:
この入札条件の緩和により、消費者の手元に早く届くメリットがある一方で、入札価格が上がる可能性があるというデメリットもあります。
流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員によると、「順調に値下がりしても、6月末までに4000円を切るかどうか、また値上がりする可能性もある」といいます。
井上キャスター:
すべてが後手後手なので、そもそも「備蓄米とは何か」というものを考えると、これほど消費者に届くまでに時間がかかるのは意味がないのではないかと感じてしまいます。毎年、同じようなことになる気もします。
岸谷蘭丸さん:
カリフォルニア米という話題も出ましたが、早く消費者に渡せる手段を確保しておくべきだと思います。
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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア名門ボッコーニ大学在学 23歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などについて発信
田中優衣
TBS報道局経済部 農水省担当
食品・飲料業界なども取材