公立高校としては全国的にも珍しい取り組みがこの春から始まっています。
新たにゲーム制作を学ぶことのできるコースが設けられた松山南高校・砥部分校には、早速、愛媛県内外から多くの生徒が集まっています。

最先端の設備が導入された実習室など、その様子を取材しました。

先月22日に誕生した松山南高校砥部分校の「ゲームクリエーション実習室」。
教室には実際にプロの現場でも使われているという最先端のソフトウェアやタブレットなどが設置されていて、講師には、ゲーム制作会社のプランナーなどのプロが招かれました。

基礎から本格的にゲーム制作を学ぶことができる環境での授業。
2回目の13日は、課題として出されていたゲームの「企画書」を仲間たちと見せあったり発表するなどしていました。

広島から来た生徒
「たのしいです。(Q:クラスメイトの発表はどうだった?)みんなすごいと思った」

また、ゲームの歴史について学ぶ授業も行われ、生徒らはメモを取って真剣に聞き入っていました。

講師
「このゲームが世界で最初の商業用ゲームになります」

兵庫から来た生徒
「(将来は)パソコンを使ってデザインできる仕事ができたら」
「(Q:今後の学校生活で楽しみなことは?)授業が楽しみなのと人間関係も楽しみ。全員と仲良くしたい」

生徒
「めっちゃ楽しいです。友だちもできたしここでしかできないパソコンの授業もあったり、自分の理想のものが集まった学校」

松山南高校砥部分校 分校長 徳森久子さん
「県外から親元を離れて愛媛で過ごすということはすごく勇気がいることだと思うが。来てくれたことを非常にありがたく感じる。デザインの力で何かしら社会に貢献するという力を身に着けて卒業してくれたらなと」

一時は存続も危ぶまれた松山南高校砥部分校。
今年度は、県内外から定員を上回る80人が入学しました。

生徒たちは、1年生でゲームデザインの基礎を学んだあと、2年生からは「ゲームクリエーションコース」と「デザインコース」に分かれ専門分野を学ぶということです。