愛媛と高知、両県の知事が共通課題を話し合う会議が愛媛県西条市内で開かれ、予土線の存続に向けた連携強化などを改めて確認しました。

今回で25回目となる愛媛・高知交流会議では、人口減少・防災対策のほか、廃線の危機にあるJR予土線をはじめとした鉄道の活性化や高速道路の整備促進など、6つのテーマについて両県の知事が意見交換しました。

中村知事
「『(予土線を)ただ、残してくれ』と言うだけではなくて、両県でどう利用者を増やしていくかという取り組みが最重要だと思っている」

濱田知事
「県境を越える予土線については、国が財源・人材、こういった面からもしっかり責任を持って存続を図っていただきたい」

このうち鉄道については、JR予土線の存続へ利用者の増加に取り組むことに加え、ネットワークの維持や防災の観点からも、四国新幹線の整備は不可欠だとして、国への働きかけ強化を確認しました。

また、発生確率がアップした南海トラフ巨大地震の新たな被害想定が示された中、両者は国の財源確保のほか、発生した場合の医療体制が特に重要だという認識で一致、隣接県同士の連携強化を申し合わせました。