熊本市内の中学校に通っていた女子生徒が、同級生から金を騙し取られたいじめについて、調査していた第三者委員会は「SNSを駆使しマインドコントロールされたと推認される」との報告書をまとめました。

この問題は、熊本市内の中学校に通っていた女子生徒2人が、架空の人物になりすました同級生に現金を複数回、要求され、合わせて約18万円を騙し取られたものです。

2023年9月、被害を受けた生徒の保護者が学校に相談して発覚しました。

これを受け、熊本市教育委員会は、いじめの重大事態と認定し、2024年5月、第三者委員会を設置し、調査を始めました。

第三者委員会によりますと、加害生徒はSNSの機能を使って100人以上の架空の人物を作り出し、それぞれ性格や特徴を演じ分けながら、脅したり愛着を持たせたりすることで、被害者との支配関係を構築していったということです。

また、今回の調査で新たにもう1人被害者がいたことも分かっていて、学校側がいじめの実態解明のために適切な対応が出来ていなかったと指摘されています。

教育委員会は、被害者に適切なサポートを行うとしています。