13日、航空自衛隊は正当な理由なく欠勤をしたとして、北海道千歳市にある千歳基地所属の21歳の空士長を停職1日の懲戒処分にしました。

停職処分を受けたのは、航空自衛隊千歳基地にある第2航空団整備補給群整備隊に所属する空士長21歳です。

航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)


航空自衛隊によりますと、空士長は、2024年4月9日の終業後、外出申請をしたうえで午後5時以降に基地の外へ出ましたが、門限の午後10時まで戻らず、翌日朝の就業時刻、午前8時15分になっても出勤しませんでした。

門限になっても戻ってこなかったため、同僚の隊員は上司に報告し、寮の基地の中を探しましたが、見当たらなかったということです。

その後、外出から24時間以上経過した午後9時ごろ、同僚が空士長を千歳市内で発見し、電話で説得。空士長は説得に応じて午後9時14分に基地に戻ってきたということです。

航空自衛隊は、空士長を14日から1日の停職処分とし、空士長は「深く反省しています」と話しているということです。

今回の事態について、第2航空団指令兼基地司令の田中信隆空将補は「今後さらなる規律の維持に努め、このような服務規律違反を再び生起させることがないよう教育指導に努めていく」とコメントしています。

航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)


また停職処分に至るまで約1年かかったことについて、航空自衛隊は、事実確認や規律違反の内容調査に時間がかかったと説明、空士長の性別も非公表としています。

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