レザーの製造を担うのは、肉眼には見えない微生物たち。透明な容器の中を見ると、プクプクと泡が発生し、バクテリアが活動している様子が分かる。余剰となった植物資源がどう生かされているのかというと…

▼アナンティア 伊江玲美代表
「簡単に言うと、バクテリアに黒糖で作ったアイスティーを食べさせている」
「微生物が自ら糸を吐くんです。ナノセルロースという糸を吐いて、マット状のものを作っていくんですね」「私たちは何をしてるかといったら、単純に言うと微生物使い」
微生物の培養液は、国頭村奥で生産された規格外の緑茶を煮出したもの。そこに、余剰品の県産黒糖を「エサ」として加え、型に流し込めば、後は静かに待つだけ。ゆっくりとバクテリアがセルロースの膜を作るのを待つ。