「管理職になりたくない」若者の目指す“将来像”
若者 20代
「責任がその分重くなるので、管理職という目標は立てられていない」

若手社員を中心に「管理職になりたくない」とする人は、現在約77%に達しています。働き方改革などで、若手に代わって、負担や責任を負わされる管理職に尻込みする若者が増えたのではないかと、組織の働き方を研究する専門家は指摘します。
パーソル総合研究所 小林祐児 主席研究員
「『あんな働き方はとてもできない』と思う若者が増えています。かつてであれば、いつか“部長”に、いつか“社長”にという風な道筋がなんとなくありましたが、今はそうじゃない。経済が停滞して、組織が高齢化し、上が詰まっている状態。今の若者のキャリア観の変化ですね」
実際、世界的に見ても、管理職になりたい人が、日本は突出して低いのが実状。

【「管理職になりたい」と思う人の割合】出展::パーソル総合研究所(2019年)
・インド…86.2%
・ベトナム…86.1%
・中国…74.2%
・韓国…60.2%
・シンガポール…49.6%
・オーストラリア…44.8%
・ニュージーランド…41.2%
・日本…21.4%
その弊害について...

パーソル総合研究所 小林祐児さん 主席研究員
「若者が管理職を目指さなくなると、次世代のリーダーが現れにくくなってしま
う。優秀な若手からどんどん抜けて、例えば、ベンチャーや外資系の企業へその会社の戦力から抜け出てしまう。会社の経営全体にネガティブな影響を与えます」
若者の働き方の変化は、日本社会をどう変えていくのでしょうか。