(大坊次子さん宅)
「こんにちは。よろしくお願いします」

矢巾町に住む大坊次子さんです。
読書が趣味の大坊さんは、県人が本屋大賞を初めて受賞したことを知り、その日のうちに書店で「カフネ」を購入し、読み始めたといいます。

(大坊次子さん)
「病院の待ち時間で。読んでいる内に涙が出たりすることがあって『涙が止まらないんだけど』と思いながら」
大坊さんは、弟を亡くした小説の主人公が7年ほど前に実際に弟を亡くした高校時代からの友人と重なったそうです。

そして読み終えた後、その友人への気持ちが変化したといいます。
(大坊次子さん)
「仲の良い姉弟で『老後の面倒は弟が見てくれるって』って喜んでいた。辛かったと思う。その彼女も『今は割り切ったから』と言っていたから『やっぱり強くなったんだな』と思いました」

「どんなに悲しくても、人は日々それを癒しながら生きていく強さがあるな、と思いました」
「薫子さんのようにちょっとおせっかいだけれど、一歩踏み出して、その人に何かしてあげたい、という気持ちって、すごく大事だと思いました」
「読み終わった後に、長く連絡していない人に連絡したり、『元気?』と連絡したり、何か一言、声をかけたり、心配してあげたくなりました」

本屋大賞の受賞をきっかけに多くの読者に感動を届けている「カフネ」。
誰かを想い「誰かのために生きる」ことを伝える作品が広がりを見せています。














