三原市にある産廃処分場について、広島県の対応が不十分だとして、三原市と竹原市の住民が、それぞれの市と議会に県への申し入れを求める陳情をしました。

三原市と竹原市への陳情は、合わせて10の自治会長と住民団体の連名で提出されました。

三原市にある、本郷最終処分場では、去年10月、浸透水から基準値の7.5倍となる有機汚濁(BOD)の値が検出されました。

翌11月、県は事業者に対し、ゴミの搬入や埋め立てを中止して、原因究明や対策を講じるよう警告しましたが、今年4月25日に再開を認めました。

住民たちは、
・汚染の原因が判明して対策が講じられるまで埋め立ての停止を継続することや、
・住民説明会の開催
などを求めていて、両市と市議会に、県に申し入れるよう陳情しました。

三原・竹原市民による産廃問題を考える会 山内静代共同代表
「(本郷最終処分場の)建設場所はちょうど三原市と竹原市に流れる川の分水嶺にあたるところです。このままでは、竹原市民の命の水が危ないだけでなく、そのお米を作ることもできなくなるという危機感が今とても強いです」

三原市と竹原市の市長は、8日、県に対して基準超過の原因究明や住民らに対応を説明することなどを求める要望書を提出することにしています。