広島県警は警察署の業務負担を軽減しようと、県警本部に「遺失物コールセンター」を新設しました。
県警によりますと、去年1年間に県内の警察署や交番、駐在所に届けられた落とし物はおよそ29万点で、前の年より2万点増えました。落とし物は近年、増加傾向が続いていて、それに伴い、問い合わせや保管などに対応する業務の負担が増えていました。
このため県警は落とし物の問い合わせなどに集中的に対応する「遺失物コールセンター」を新設し、7日から運用を開始しました。
「遺失物コールセンター」は県内の26の警察署のうち17署への問い合わせを、1か所で受け付けるコールセンターの機能を担うほか、オンラインで遺失届の受理を代行。落とし物の返還などに迅速に対応する狙いもあるということです。
会計課 遺失物コールセンター 遠田優子課長補佐
「より早く落とされた方に落とし物を届けるというのを組織としては一番大事に思っているところ」
県警本部会計課は今後のコールセンターの稼働状況を見た上で、県内の全ての警察署に対する遺失物の問い合わせにも対応できるようにしていきたいとしています。
落とし物の中には、こんな珍しい物もあり、エミューやウーパールーパーなど飼われていたと思われる動物が落とし物として警察署に届けられています。