水没事故で多くの犠牲者を出した山口県宇部市の長生炭鉱について知ってもらおうと6日、中高生を対象にした現地見学会が行われました。見学会は犠牲者の遺骨を遺族に返そうと活動する「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が開きました。

参加したのは韓国の若者と交流しながら歴史や文化を学ぶ、県内の中高生からなる団体「BIYP」のメンバーです。

宇部市の長生炭鉱は太平洋戦争のさなか、坑道の天井が落ち水没しました。183人が犠牲となり、今も海底に眠ったままです。

参加者はこれまでの歴史や現在の活動についての説明を、真剣な表情で聞いていました。

高校3年生 中田一咲さん
「新しいことを聞けたので、後輩たちに伝えていきたい」

中学2年生 安部栞奈さん
「その場に行って学習することはあまりできないと思うので、もっとこういうイベントが増えたらいい」

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表
「とても真剣に聞いてもらった。何かひとつでも心に残れば」

「BIYP」では今年8月に韓国に行き遺族と面会するということです。