今年は戦後80年。
福岡県糸島市の神社には日本軍の戦いを描いた絵馬が残されています。
戦争の記憶が薄らいでいくように保存状態が悪くなってきています。
時代や伝統を伝える絵馬

博多湾に現れた小鯨を捕る様子を描いた絵馬。
大漁を喜ぶ当時の漁師の姿が伝わってきます。

こちらは、大正7年に描かれた博多祇園山笠の飾り山笠。
当時から飾り山笠は華やかに装飾されていました。
細部まで克明に描かれた絵馬が、時代を超えて博多の伝統を今に伝えています。
「5つの時に亡くなった爺さん」は博多最後の絵馬師
この絵馬を描いたのは、1878年=明治11年に今の博多区冷泉町で生まれた吉村百耕さん。

神社に奉納される「大絵馬」を専門に描いてきた「博多最後の絵馬師」です

吉村百耕さんの孫 吉村精高さん(72)
「僕が5つの時に亡くなったんですけど爺さんと絵馬の話をしたことはないんですよ、ただ板張りで絵馬を書いてるときに背中にぬさぼって爺さんの頭を撫でながら絵馬を描いてるのはよく覚えている」