戦意高揚のために描かれた絵馬 戦後GHQが排除

戦時中は、戦争を描いた絵馬も多くの神社に奉納されました。

しかし、戦後、GHQ=連合国軍最高司令官総司令部は日本の軍国主義の象徴として戦意高揚のために描かれた絵画などの排除を進めます。
GHQの政策に詳しい作家の浦辺登さんは、こう指摘します。

歴史作家 浦辺登さん(68)
「GHQの占領政策の中で戦後の日本をどういうふうに持っていくかに当たってやっぱり軍国主義の排除、それから国家主義の排除ということが一番大きな目的だったわけですね。それから言うとその中から神道指令というもので神道というものがもう軍国主義国家主義で使われていた」
「シンガポール上陸図」が残されたのはたまたまGHQが見落としたのかもしれません。

歴史作家 浦辺登さん(68)
「櫻井神社に関しては、場所が辺鄙だったというのと櫻井という名前で軍国主義を彷彿させるような神社の名前じゃないということで地域の信仰の対象の村の鎮守様みたいな感覚で見ていたんじゃないですかね。よく残ったなということしかないですよね」