大型連休初日の4月26日、栃木県の高速道路で逆走した車が別の車に衝突し、3人が死亡する事故がありました。車は、高速道路の入り口を間違えたと見られています。事故につながったものと同じ構造のインターチェンジは青森県内にもあり、逆走防止を促す看板が取り付けられました。

片側2車線の高速道路。本来はこの車線に来るはずのない車が向かって来ました―。2024年に青森県内の高速道路で起きた逆走です。

一たび起きると重大な事故につながりかねない「高速道路の逆走」。
青森県内では2024年、黒石インターチェンジ付近で1件発生し、2人がけがをしました。

逆走車とすれ違った女性
「白い車が向かってくるので、ありえないと。私が間違えたかなと一瞬錯覚した」

大型連休初日の4月26日、栃木県では重大な逆走事故が起きました。
インターチェンジの料金所を通過した車が、本線に入る時に誤って出口の車線から本線に入り、逆走したとみられ、別の車と衝突し3人が死亡しました。

実は、栃木の事故が起きたインターチェンジと同じ「平面Y字型」と呼ばれる構造を持つ場所が青森県内にもあります。

それが、八戸市の「南郷インターチェンジ」です。

今野七海 記者
「逆走防止のための『看板』や『電光掲示板』が設置されています」

「平面Y字型」とは、本線に入る車と本線から出る車が平面で交差する構造です。このため、正しいルートは右折して本線に入る流れですが、誤って左折してしまった場合、逆走してしまいます。逆走防止の目印はありますが、さえぎるものはありません。

NEXCO東日本 青森管理事務所 堤 淳一 所長
「(南郷ICは栃木県の)『黒磯板室IC』と同じ構造で、いわゆる『平面Y字型』のインターの構造となっている。流入部分と流出部分が平面で交差する構造になっている。現地の案内標識・看板の矢印方向に従って運転していただくことが、一番安全」

栃木の事故を受けて、NEXCO東日本は「南郷インターチェンジ」に、誤って逆走しないよう注意を促す看板を設けました。

そして、JAFは逆走事故に関する動画を制作。
特にインターチェンジでの発生が多いとして警戒を呼び掛けています。

JAF青森支部 三橋 一仁さん
「高速道路での逆走は、サービスエリアやインターチェンジなどで本来の方向に進まず進行して、Uターンしてしまうことが原因。緊急回避できるように、十分な車間距離・正しい運転姿勢を身につけることが大切」

警察は、高速で逆走してしまった場合、路肩に停車し、道路外に移動してから110番通報をするよう呼び掛けています。