■オリンピックへの強き思い
実は、ノルディック複合の女子競技はオリンピックの正式種目ではありません。
2026年のミラノ・コルティナオリンピックでは、正式種目になるのではないかと期待されていた女子競技ですが、IOC(=国際オリンピック委員会)は採用を見送りました。
姉・優奈選手
「皆さんが正式種目に採用されると言っていて、私自身も採用されると思っていました。正直、すごい残念な部分と、オリンピックを目標にしていたので、ものすごい悔しいという部分が大きかったんです」
「まだまだチャンスはあると思うので、これからオリンピック正式種目に採用されるために、私たちがやることはたくさんあると思います」

ワールドカップや世界選手権ではノルウェーやドイツ、オーストリアが上位を占める状況に、「多くの国の選手が活躍することで、IOCに世界的な盛り上がりをアピールできる」と話す優奈選手。
オリンピック正式種目への道のりの中で、世界選手権でアジア勢が表彰台に入ることの意味は、大きかったと話します。

また、妹の春香選手も、世界各国の女子選手同士の中で相乗効果が生まれ始めているといいます。
「各国で選手がもっともっと女子競技のマインドを盛り上げようという気持ちが、いま、すごく高まっています。トップ10にも5カ国ぐらいの選手がたくさん入れ替わったりしてるので、今後に向けて本当にIOCに向けていいアピールになってきてるのかなって思います」