御釜などの景観を保全し、研究や教育にいかすジオパーク活動を進める宮城県蔵王町で、地元の高校生たちが観光スポットなどを巡り、町の魅力や防災について学びました。

探求学習の「ジオ・ウォークラリー」をしたのは、蔵王高校と白石高校蔵王キャンパスの生徒約100人です。2日は、ガイドの説明を聞きながら町の中心部など約8キロを歩いて回りました。

このうち、弁天大橋では、蔵王が噴火し火山泥流が発生した場合の氾濫対策などについて学びました。また、生徒たちは土木遺産の「疣岩円形分水工」も訪れました。

この施設は、蔵王から流れる川の水を農業用水として利用するために一定の割合で分配する構造で当時の人たちの知恵に感心した様子でした。

高校生:
「蔵王出身だが蔵王に住んでても分からないことがたくさんあって、それを聞けるのが楽しみです」
「御釜がどういう働きをしていたり、どういう利益を町にもたらしいてるのかを分かりやすくツアーに参加する人たちに伝えたい」

蔵王ジオパークは、火山活動によってつくられた貴重な景観を保全し研究や教育に活かそうという取り組みで2025年1月に認定されました。

生徒たちは、10月に行われる「ジオ・ツアー」でガイド役を務め訪れた観光客に町の魅力などを案内するということです。