新潟県は27日、聖籠町で発見された野鳥のノスリの死がいからA型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応が確認されたと発表しました。

 新潟県によりますと、21日に聖籠町で、野鳥のノスリが死んでいるのが見つかったため、回収し簡易検査をしところ、鳥インフルエンザは陰性でした。さらに環境省が国立環境研究所で遺伝子検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応が確認されたということです。
 この結果を受けて環境省はノスリが見つかった地点の半径10km圏内を『野鳥監視重点区域』に指定しました。また、県は野鳥の監視を強化しています。
 県は半径10km以内の養鶏場11か所に対して異状がないことを確認し、防疫対策の徹底を指導しました。
 なお、この野鳥のノスリから高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたわけではありませんが、新潟県内では20日に新潟市北区でけがをして保護されたハヤブサから高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されていることから、県は野鳥の死がいなどを見つけた場合は触らずに関係機関に連絡してほしいとしています。