洋画や彫刻など、美術愛好家が手がけた作品を展示する河北美術展が、2日から仙台で始まりました。

仙台市宮城野区の東北福祉大学ギャラリーミニモリで2日から始まった第86回河北美術展では、審査で選ばれた作品324点が展示されています。

彫刻部門で最高賞の河北賞に選ばれたのは、仙台市の横山信人さんの「コウシテススムラシイ」。

ベニヤ板と角材を組み合わせて作ったスクーターで、足元にはペダルがついています。見る人の想像力を刺激するテーマと、精巧な作りが評価されました。

日本画部門では大河原町の画家、ワタナベユウヤさんの作品「ロストセンシズディップアップ」が河北賞を受賞しました。

「焼箔(やきはく)」という特殊な手法で銀箔を変色させて背景に敷き詰め、静けさや凛とした空気を表現しました。

ワタナベユウヤさん:
「埋もれていく子供心をもう一度掘り起こして大切にしたいという気持ちからスコップと埋もれていっているものということで雪を描いている。自分が生活してる範囲の作品を作っていきたい」
訪れた人:
「地域の登竜門として励みになる。作者の思いなどが知れてよいかなとおもう」
「すごい作品ばかりでいつも楽しみにしている」

河北美術展は、5月8日まで仙台市宮城野区の東北福祉大学ギャラリーミニモリで開かれています。