神が宿った竹を奪い合う祭り「梵天(ぼんてん)ばやい」が宮城県大和町(たいわちょう)の神社で行われ、氏子らが豊作を祈願しました。

宮城県大和町の船形山(ふながたやま)中腹にある船形山神社の例祭では氏子や地元住民ら約30人が集まる中、ご神体が1年ぶりに御開帳されました。

このあと、神様を宿した長さ2メートルほどの竹=「梵天」を奪い合う神事「梵天ばやい」が行われました。

梵天を最初に立てた集落が豊作になると言い伝えられていて、氏子は我先にと飛び込み五穀豊穣を願いながら梵天を奪い合っていました。

氏子
「みんなにおいしいお米を食べてもらえるようにと願ってやっていきたい」
「神様と戯れるような感じがして心が清らかになる」

梵天ばやいは、宮城県の無形民俗文化財に指定されていて、割った竹を田んぼの水口などに立てると豊作が期待できると言われています。