父親からの性的暴行を受けた25歳女性の勇気ある裁判が続いています。長年の被害の実態が明らかになるなかで、4月17日の公判では被害者を診察した産婦人科の医師が証言し、被害を打ち明ける女性の様子が明らかになりました。
この裁判は、9年前当時高校生だった福山里帆さん(25)が、実の父親から性的暴行を受けたとして訴えているものです。
父親の元会社役員、大門広治被告(53)が性的暴行をしたとして準強姦の罪に問われています。
「強いトラウマとうつ状態にあると感じました」
4月17日、富山地方裁判所で行われた第3回公判。約20年のキャリアを持つ産婦人科医が証言台に立ち、被害者・福山里帆さんの診察時の様子について、小声で目を合わせず会話が途切れがちだったなどと述べました。

里帆さんへの性的暴行は中学2年生の頃から始まっていたとされています。診断時「(性的行為は)いや、限界だ」と里帆さんが繰り返し訴えていたといいます。
