「彼氏が性犯罪者になったらどうしよう」
証言からは、里帆さんが長年被害を訴えられなかった背景に妹への懸念があったこともわかりました。
「自分がいなくなったら妹に被害があるかもしれない」という里帆さんの言葉に、医師である証人は「もし妹に手を出すのならもう今頃出しているはずだから自分のことだけ考えて逃げなさい」と助言したといいます。
また、DNA検査の実施をめぐって、複雑な事情があったことも明らかになりました。
「将来証拠になる」と証人が説明したものの、里帆さんは交際相手がいることを理由に断ったといいます。「彼氏が性犯罪者になったらどうしよう」という里帆さんの懸念が、証拠保全の難しさを物語っています。
